子ども向けパッケージ戦略。

子ども向け商品パッケージには、かわいいキャラクターが描かれていることが多い。そのキャラクターたちの表情に込められた驚きの販促のポイントとは？

これらの可愛いキャラクターの多くが持つ共通点として、「やや下」を向いていることが挙げられます。この角度だと、棚を見る子どもたちと目が合い、キャラクターと目が合った子どもたちはそれを買ってほしくなる。
（※お店により陳列は異なります。）
他業種でこの手法を真似たところ、売上が10％アップしたという事例もあるように、消費者と商品パッケージの理想的なコミュニケーションの一つと言えるのではないでしょうか。

中身はそのまま、ターゲットを変えるだけで売上大幅UP!

ご存知でしたか？マールボロはそもそもは女性向けとして発売されたタバコでした。
口紅が目立たないよう吸い口を着色する工夫もしましたが全く売れず、生産中止も囁かれていました。
マールボロに転機が訪れたのは第二次世界大戦後、フィリップ・モリス社はこれまでの女性向けから一転、男性をターゲットに変更し売り出しました。起用されたイメージキャラクターも、タフガイなカウボーイ。このようにしてマールボロは、「タフな男のタバコ」というイメージを定着させることに成功し、世界で最も好まれるタバコの一つとして成長していきました。

クレジットカードの使用データからスーパーの密を防ぐ。

スーパーは生活に必要ですが、時間帯によっては多くの人が集まり「密」の場となりがちです。そこであるカード会社はスーパーでのクレジットカード使用状況のデータから時間帯ごとの混雑を分析。それをナビアプリと提携して利用者に提供しました。
これによりスーパーで密になる状況は改善されたばかりか、900店舗以上あるチェーンの利用者を月あたり60,000件も増加させることに成功。
売り上げに影響が出るかもしれないとも思えたが、どの時間帯にもまんべんなく来てもらうことで売り上げアップを実現させたということは称賛するべきことでしょう。

体脂肪率の分だけ
オトクになる「メタボ割」。

ある居酒屋で開催され好評を博した「メタボ割」。体脂肪率の分だけ会計から割引するという。
ハンドタイプの体脂肪計でグループ全員がその場で体脂肪率を計測。一番高く出た数値を代表として、そのグループの会計時に割引。たとえば、体脂肪率が25％なら会計時に25％割引、30％なら会計時に30％割引。つまり体脂肪率が高ければ高いほど割引率も高くなるというサービス。
この居酒屋の名物、牡蠣料理はダイエット効果が期待できるタウリンが豊富。通い続ければ、美味しく食べるだけで脱メタボも達成できるかもしれません。

IKEAの男性預かり所
MANLAND。

託児所ならぬ託男所（MANLAND）を、試験的に導入したIKEA。女性がゆっくりショッピングしているあいだ、男性は思う存分、ここでゆっくり過ごせるわけです。
ソファや男性向け雑誌のほかに、テレビゲームや、卓上ゲームが揃っています。ゆっくりショッピングを楽しみたい女性と、目的を明確にして効率的にショッピングしたい男性の思考の違いを店舗づくりに活かしています。
男女によるショッピングに対する考え方の違いを集客に取り入れた分かりやすい一例と言えるでしょう。

UGC(User Generated Contents)とは企業ではなく、一般ユーザーによって制作・生成されたコンテンツのこと。 SNSへの投稿、ECサイトのレビューなど「生活者側の声」によるコンテンツです。
また、広告を発信する企業が訴求したいことと、受け取る生活者の側で欲しい情報にズレがあるため広告に嫌悪感を抱く生活者が増えています。
UGCには、「商品やサービスの特徴を生活者視点で伝えやすい」「客観性のある情報」という特徴があります。
企業側からの一方的なPRは押しつけ感が強くなりがちですが、UGCを活用すると客観的な評価として説得力を持たせることができます。
このような特徴から、UGCは商品やサービスの検討をしているお客様の購入を後押しできるものとして注目されています。

ニューヨークの博多料理店で辛子明太子が突然人気に。

ニューヨークの博多料理店で、辛子明太子をカッド・ロウ(味付けタラの卵)としてメニューにだしたところ、魚の卵を食べる文化のないニューヨーカーからは「気持ちが悪い」と敬遠されてしまったそう。
しかし知恵を絞ったオーナーがメニュー名を「スパイシーキャビア」に変えた途端にこれが突然人気に。冷えたシャンパンとスパイシーキャビアの組み合わせを愉しむ人々でお店は溢れたという。
明太子そのものには何も手を加えていないのに、言葉一つで人々の意識というのは変わるということです。